評価 5

映画好き、本好き、だったらとても楽しめる本だと思う。
沢山の映画を見ていればいるほど楽しめるような気もする。

原作小説、のみならず、その映画でちらっと出てきた本とか、思わぬ関連の本とか、曲の歌詞とかそれはそれはいろいろな観点がありどこからどこまでも堪能した。
見た映画ももう一度見てみたいという気持ちにも駆られたのだった。

また知らなかったことが多くて、ええええ!そういうことだったの!とかこうだったのか!という驚きもまたあった。

・・・・・・・・・・・・・

インターステラーの本棚は覚えているのだが、ここで出てきた本の時の矢がこんな意味を持っているとは!メメントがここから発想されているとは!

インセプションのキルケゴールとの関係も非常にそそられた。
leap of faithというのはこういうことなのか!!!
ここからマトリックス続いてポセイドンアドベンチャーに行くところもお見事だ。

第八章で恋人たちの予感を取り上げている(というかノーラ・エフロンを)
大好きな映画なので(ビリー・クリスタルが最高潮にいい)、ここの章もとても面白かったのと同時に、ステイ・フレンズを見てみたいものだと思った(ノーラ・エフロンの世界と書かれている。)
しかもあのレストラン、まだあるのか!!(メグ・ライアンが渾身の喘ぎ声を出したところ)

007のユリシーズとの関連性、も初めて知った。
ああ・・・もう一度この観点で見直したい・・・

恋人までの距離、もまたユリシーズとの関連性が出てくる。
えええええ!そうなのか!!
私はこの映画わからなくて合わなくて、なんだなんだ?と三部作のうち二部までしか見てないけれども。
そうだったのか??
しかも最初の恋人までの距離には、オーデンの詩まで引用されているらしい(さっぱり忘れている)

20章のキャロルへの話の中で、ハイスミスへの考察もとても面白かった。
ああ・・・そうだ、この時代は精神の病と考えられていた、このことは・・・。
そして、あのかたつむり・・・・そういうことだったのか????
ハイスミスの性癖は知っていたけれど、かたつむり・・・あの話がこのように・・・