評価 4.3

それで?
なんだかよくわからない話だったのは私のせい(理解力)だったとしよう。
仕掛けがあるらしいけれど、文の章が素数であるということ、はわかったが、だから?というのも私の理解力のせいとしよう。
寓話らしい、それも何か政治的なことも絡んだメッセージが含まれているような寓話。
ただし、読み終わった後、ああでもないこうでもないと頭で考える小説ではあった、
小説、というより哲学者の趣すらあったのだ。


二人の幼い兄弟がいた。
二人はお母さんに届けるための食事をもって歩いていたら、突然穴に落ちてしまった。
そこから二人のサバイバルが始まる。
出られない外。
閉じ込められる日常。
そんな中で「お母さんの食べ物」には手を付けずにミミズやその他の虫を食べ、泥水をすすり、生き抜こうとしている二人。
兄は弟を庇い、弟は兄に従う。
そして弟は、途中で失語症になるほど衰弱し、死にかける時もある。
が、最後・・・・


この中で途中で飢餓のために弟が気が狂っていくような場面がある。
そして自分は全ての創造主だと。
これは幻覚なのかそれとも彼が神であるという暗喩なのか(わからない)。
そういえば、兄も弟も名前がない、これだけ接しているのに名前を一度も呼び合わない。
ここはいったいどこなのか?どこの森なのか?なぜ誰も救いの人が来ないのか?
お母さんは一体何をしているのか?
兄は兄なのか?兄が弟を産婆のように取り上げることはあるのだろうか?(そう語った場面があった)
更に、「お母さんに食べ物を届けてあげるために」歩いていて穴に落ちたらしいのだが、そのお母さんの食べ物を食べればいいものを、そこは絶対に手を付けてはならない、なぜか?(わからない)

更にわからないのは、
その大切にとっておいたお母さんの食べ物は、後半あることがなされる。
これは一体何か?(わからない)
→外に出られた弟が、お母さんのところに行って、お母さんは何故か普通に暮らしていて、そしてとっておいた食べ物が入った袋でお母さんを窒息死させる。その時に兄が俺たちにしたことを思いだせ、彼女が自分たちを突き落とした、という。これは?一体?母親が二人を穴に入れたのか?母親は何の象徴なのだろう?

政治的弱者がこの兄弟なのか。
最底辺にいる者たちの暗喩なのだろうか。
ピラミッドをさかさまにしている形の穴というのは、最底辺で上を支えている人たちがいるということなのか。

この本、解答編がほしい。
つけてくれたら一番ありがたかったのだが・・・