2017.04.02 3月ベスト本


売れるから、騒がれるから、という理由が要因だと思うけれども、村上春樹っていうとすごく微妙な反応の人が多くて残念です、熱狂的なファンがいる一方で。
今までの作品の既視感はあるものの、十分読ませました。
読ませる力相変わらずあると思います。
ただ・・・この話の続きも読みたい気もします、続編ということではなく。
311のあたりの話がもう一歩あるような気がするから。

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これは、完璧な家と完璧な素敵な夫と完璧な何でもこなせる妻の話、なのですが。

一見よくある話のパターンのように見えます。
でも、これが巧いのは、予兆が見える恐怖を描いているところだと思いました。
実際に何かがあったといえばあったのだけれど、暴力とか血とかへの予兆。
予兆の怖さが物語を牽引してくれます。
とても面白く読みました、支配被支配というのも考えつつ。

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最初から拷問場面で始まる辛い話であるのに、途中で爽やかな気持ちになる青春小説でもありました。

途中でのいろいろな場面が最後にもう一度読みたくなりました。
タイトルととともに嚙み締めました。