2017.04.27 双蛇密室



評価 4.8

いやはやいやはや・・・
エロ炸裂、どう考えたって男性向け(男子向け?)だ。
もう最初の方からずうっとそれが出てきて、何しろ探偵さんその人が援助交際している女子高生『らいち』であり(この設定、シリーズ最初の方で読んだ時に、(もしや何かのフェイク?)と思ったがそれはないみたいで本当にこの商売をしているようだ)、この女子高生の元に通ってきちゃってるのが、警視庁捜査一課の現役の警部補の藍川という、もうどこから見ても違反中の違反だろう!と突っ込みたくなる設定だ。

なのだが・・・
このシリーズも含めて、早坂吝、読ませる。
何しろ強烈なエロもあるのだが、ちゃんと伏線が生きているしそれが落ちている。
途中途中の小さなことへの言及もちゃんとしているし、ミステリとしても面白い。
この本で蛇の生態の色々を知ったが・・・
そういうことではなく!

警部補、藍川の幼少時のトラウマで蛇が超苦手になった。
このトラウマになった過去の家の記憶の矛盾を、まず、らいちが変だと指摘する。
これによって藍川は実家に行くのだが・・・
というのを解き明かす過程で、二つの密室事件があったということを知る。
そこで思わぬ真相にぶち当たり・・・・


アナコンダが出てきたときには驚いたし、また、らいちが体を張って(文字通りに)情報を引き出そうとするその姿にただただ感服した。
また、藍川の夢の開き方・・・誰も考えつかないだろう、これって。
ここを笑えるかどうかで、こういう話、好きか嫌いかが分かれると思う。

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エロというかもうぎりぎりラインの作風が続くけれど。
これで名を成した(というのも変だけど)ので、作者に一度でいいから普通の本格物を書いてほしい。
エロなしで。
十分十分それでも面白いと思うのだけれど。
そしてそうしたら人に気軽に勧められるのだけれど。