2017.06.05 素敵な日本人


評価 4.4

さくっと読める短編集。
相変わらずとても読みやすい。

正月の決意は、夫婦の決意、そして夫が書初めに何を書いたかというのが最後にわかって、ああ・・こういう話なんだ・・・と思った。
初詣に行ったら思い出す作品になるだろう。

十年目のバレンタインデーはちょっと怖い話。昔の彼女に呼ばれてある程度期待してほいほい出ていったら・・・という売れっ子作家さんの話。
こういう女性がいたらたちまち人生アウトだ。

今夜の一人で雛祭りは、娘を嫁に出す父親の気持ちと、雛祭りのちょっとした勘違いが絡み合って一つの物語になっている。
にしても娘さんの嫁ぎ先、大変そうだ・・・

君の瞳に乾杯は、男の方の状況がよくわからないので、怪しい人だと思っていた。
ラスト、ちょっと驚いた。

レンタルベビーは近未来?の話だけれど、笑えない、将来この世界があるかもしれない。
子供のロボットを借りて子供を育ててみる体験をする女性の話だけれど、最後にちょっとだけオチがあってそこは全くわからなかった。

壊れた時計は窃盗する人が、ある余計なことをしたばかりに・・・・という話。
確かにデジタルでは…わからない状況・・・

サファイアの奇跡は、猫の恩返し・・・

クリスマスミステリは裏の裏をかく相手と同対決するか、というのがキーになってくる。

水晶の数珠はSF話だ。
父と子が仲良くないのだが、オーディションを受けようとしている息子。
反対をしている父。
そして一通の手紙が・・・水晶の数珠の使い時というのが最後にわかる。

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正月の決意/十年目のバレンタインデー/今夜の一人で雛祭り/君の瞳に乾杯/レンタルベビー/壊れた時計/サファイアの奇跡/クリスマスミステリ/水晶の数珠