評価 4.8

率直な言葉で映画監督西川美和がその思いを語ってくれている。
今回は、映画永い言い訳の話が多く、もっくんの話も多かったので、映画を見た者としてはそこもとても楽しめた。
もっくん、こういう人だったのか・・・という驚きも!
まさに衣笠じゃないか・・・

裏話というのではなく、映画はこんなに多くの人を巻き込んで、多くの人の感情を揺さぶって(既に現場で)、多くの人の手を経て、ようやく私たちのもとに届くんだ、というのを実感したのだった。
監督の目、は妥協のない目であり、一点の曇りもない目でもある。
これだけの賞を取っても、実力があっても、まだ自分を探している途中というか、暗中模索のような状態というか、そこにまず驚いた。
でもそこがこの人の映画のいいところなのかも、と思った。
妙に、あがり、といった感じがないのが自然体の皆の演技を引き出しているのかもしれないなあ・・・と勝手に想像したりしたのだった。

子役の選出の大変さもひしひしと感じた。
育ってしまうからなあ・・・撮影中に・・・と思うと、オーディションの難しさ、その子の心のケアなど、作者が言うように子役への気持ちってたくさんのことが溢れているんだなあと感じた。
そして、私はこの映画で、子役の男の子の大ファンなので、この子が泣くシーンで苦悩しているというのを読んで、頑張ったなあ・・・と改めて思ったのだった。